ガーデニングライフ in ニュージーランド

薪ストーブと灰

ニュージーランドは秋も深まりそろそろ冬に突入?

とはてなマークをつけてしまうのも、北半球で40年以上も過ごしてきた私にとって、どうしても月と季節感が一致せず。

おそらく私の住むニュージーランドでは5、6、7月は冬にカウントされると思う。

朝晩は冷え込むけどまだ息が白くなるほどではない。日中は日差しが強いと半袖がちょうどいいし、朝はジャケット姿の人も、昼には普通に半そで半パンの人も多く見かけるしね。

こっちは1日の寒暖差が激しいので、季節ごとの衣替えというよりはジャケットの下に半袖を着て、脱いだり着たりで調節する感じ。ようやくそれにもなれてきたかな。

憧れの薪ストーブ生活スタート

さて、私の住む小さな山小屋には小さな薪ストーブがあります。

先月末あたりからこの薪ストーブを使い始めました。でも実は人生初めての薪ストーブ。火の起こし方は、大学時代に陶芸部だった経験から、ある程度はできるんだけど、、、やっぱり火を操るっていうのはなんかドキドキするよね。

まずは最低限必要な灰を入れる入れ物(蓋付き)、灰をかき集めるスコップを購入しました。こっちは薪ストーブがかなりメジャーなせいか、普通にホームセンター的な店にこれらの商品が陳列しています。

あまり物を増やしたくない私としては、極力あるもので代用したかったけど、この2つは無理だった。ログを突くような棒も見たいなものもセットになっているものもあったけど、キャンプ用のトングがあれば大丈夫って事で、購入品は2つのみ。

火起こしの基本

火のつきやすいものから徐々に火をつけていって、最終的に大きなログに火をつけていくというのが手順。

まずは新聞紙や私の場合は裏紙をくしゃっと丸めて転がしたところに、小さな小枝なんかを空気の通りが良いように組んでいく。

この小枝や小割りに順調に火をつけていくために、紙のようによく燃えて、紙よりもう少し火が長持ちするような素材が必要です。

ニュージーランドでは巨大なマツボックリがゴロゴロ落ちているからそれを使う人も多いみたい。そして、さらにニュージーランドらしい素材なんだけどキャベツツリーの枯れ葉もよく使われる。これが実際燃やしてみたけど、確かに良い!

キャベツツリー

キャベツツリー とこちらでは呼ばれているけど、実際の名前はコルジリネ・オーストラリス。日本では観葉植物としての方がメジャーだよね。

この木はネイティブツリーとして、いろいろなところで見かける木の1つです。

この下の方についている茶色くなった葉っぱが、その燃やす材料にぴったりと言う訳。庭でもよく見かけるけど、この枯れ葉、他の枯れ葉のように生ゴミとして捨てることができない!!コンポストに入れるとそれだけ残ってしまうから、義理の父は、燃やせないゴミとして出していた。実際この枯れ葉はこちらではプラスチックの袋などの燃やせないゴミの1つとして捨てるようにと指示されている。

でもさ、この着火剤としては抜群に良い素材。灰になれば土にも還りやすいしね。それってすごく良い循環じゃない!って一人で興奮。

そのほかにもガムツリーと呼ばれているユーカリの木の皮もとても良い着火剤として重宝しています。

ユーカリは成長とともに樹皮を自ら剥がしていくっていう不思議な木。木自体が大きいから木の皮もかなり大きかったりする。見えるかな?こんな感じで皮がブラブラぶら下がっている。若木はゴツゴツした樹皮なんだけど自然に剥けて、大きく成長した頃には樹皮はツルツルの状態になる。

我が家の庭(土地?)には大きなガムツリーが3本もそびえ立っているから、着火剤はこちらを利用。

燃えた後の宝物!

この薪ストーブ、私が何より楽しみにしているのは最後に残る「灰」。

土壌を豊かにするために、この灰は効果的。土の酸度矯正、微生物も豊富にしてくれて、植物に必要なミネラルも含まれている!

そう聞いたら庭に撒かないわけないよね。聞くところによると病原菌の抑制にも!?本当!?

凄すぎない?

でも酸性土壌をこのむブルーベリーやつつじなどんは不向きかもしれないね。

とりあえず畑の畝に撒いて、土の表面と混ぜ混ぜしてみたよ。今秋も深まってきたので、虫自体は少ないけどね、、、。ちなみに、だいぶ前に種まきして畑に移植したレタスやコリアンダーも順調に大きくなっているよ。(最近鳥に食べられ始めたので、なにか対策考えないと・・・)

灰の話に戻るけど、薪ストーブのガラス窓についた煤(すす)取りにも有効。この煤、水拭きしても取れないし、どうしようかと色々調べたら、なんとこの灰を雑巾につけて掃除すると取れるってあった。で、早速やると本当に取れた!!!びっくり。脂汚れの洗剤としてもいいって聞いたこともあるよ。アルカリ性だから油を分解するのかな?キャンプ経験者はすでに知っている知識だね。

お芋やりんご、マシュマロを焼いたりなど、食べ物も楽しめて、さらには洗剤やお庭の肥料としてまで!ああ、なんて万能なんでしょう。

 

この冬、しばらく薪ストーブで色々楽しめそうな予感!!

  • この記事を書いた人

naomigarden

現在日本の雑誌の挿絵制作やガーデン関連のライティングやコラムの執筆をしつつ、現在住むニュージーランドではランドスケープデザイナー、ガーデナーとして活動。シンプルで環境により優しい生活がしたい!!と、できる所からサスティナブルライフを実践中。元気盛りの男児2人の子育て真っ最中。

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