ガーデニングライフ in ニュージーランド

ニュージーランド植物(チャタムアイランド編)

オーストラリアやニュージーランドの固有植物って、ここ近年特に人気があるように思う。

独特なフォルムと色、それに魅せられる人も多いんだと思う。私が造園会社に入った2000年当時、ちらほらオーストラリアの植物が販売されては、冬ダメになちゃったとか、湿気でダメになっちゃったと言って、私の中の印象ではあまり定着してなかった印象。

でも次男出産後2016年頃に、時々お仕事させてもらった園芸会社で、ウエストリンギア(別名オーストラリアンローズマリ−)とか、ホワイトソルトブッシュなどnのオーストラリア原産の植物と、レプトスペルマム(別名ギョリュウバイ)やピットスポラム(これは花材としての方が認知度高いかな?)などニュージーランドの植物が売られていて、その目新しさというか、カッコよさに魅せられるお客さんがたくさんいて、南半球植物の人気を実感した記憶がある。

レプトスペルマム(Leptospermum scoparium)は、ニュージーランドの公用語マオリ語で、マヌカと呼ばれています。(※ちなみに、レプトスペルマムはオーストラリアの一部の地域でも自生しています。)

あれ?この名前なら知っているかな?そうレプトスペルマムの花から取れる蜜が、かの有名なマヌカハニーです。これでもたくさん語れそうなんだけど、また別の機会に。

実際ニュージーランドに移住して、何じゃこの植物!!!っていうのにたくさん会って、オーストラリア植物はもちろんなんだけど、ここニュージーランドの固有種もやっぱり独特だなあと感じている。

見ていく中で、気になるキーワードがあって、今回はそれを紹介するよ。

チャタムアイランド

私、ニュージーランドに来るまで、チャタムアイランドなんて全く知らなかったし、旅行好きで国内を旅行しまくっているニュージーランド人さえ、行ったことがない人も多いと思う。超有名観光所って感じじゃないからね。でも、この島、私みたいに植物が好きな人にとってはパラダイスかもしれない!?って、私もまだ言ったことがなくて、今一番行きたい島の1つになっている。

気にになる植物を調べると出てきたChatham(チャタム)の文字。え、これも!?え、これも!?って私的には大興奮。どうやらチャタムアイランドって言う島があるらしい!?となった。

この島には固有種が多くて、日本で言えば屋久島とか利尻・礼文島みたいな植物の固有種がたくさんある島っていう印象。まだ実際に行ったことないから、断言しちゃうのは危険だけどね。

で、調べてみました。ニュージーランドの南島から東に800キロ行ったところにある小さな島。太古の昔に沈んだと言われるジーランディアと言われる大陸の一部とある!!!ってことは、大昔はニュージーランドとつながっていたって事?!長い間隔離されてきたこの小さな島は、鳥も植物もたくさんの固有種が存在していている。もう、ジーランディアとか聞いただけで、ゾクゾクするよね。って私だけ?

気になる人はこのサイトをチェックして見て!

https://www.newzealand.com/int/chatham-islands/

チャタムアイランドのわすれな草

チャタムアイランドに興味を持ったきっかけの植物はこれ。すごくない?この葉っぱ!?これでわすれな草って言って良いの?

波打った葉っぱの艶感。花ももちろんかわいいけど、それにしてもこの葉っぱ美しすぎる!!!って釘付けに。だっていわゆるみんなの思い浮かべるわすれな草ってこれ。

違いすぎるでしょう。で調べたらチャタムアイランドの文字が出てきた。

日本だったらもうクリスマスローズ とかギボウシとかくらいの人気は出るよね。って勝手に確信している。それくらいインパクトある植物。こっちでは結構人気の植物で、普通に園芸店に行けば季節商品として春に出回っている。息子たちの行く小学校の花壇にもある。私、この植物が好きすぎて、毎回絵の作品に書き込んでる、私の絵には欠かせない植物になっている。

チャタムアイランドクリスマスツリー

わすれな草の事を調べていたら、この名前に突き当たった。え?何?チャタムアイランド独自のクリスマスツリー!?これ私本当に自生地に見に行きたい植物ナンバーワン。だって、菊みたいな黄色の小花がいくつも固まってボール状に咲いたものが、木のあちこちについている!?

ユニークさが半端ないって、もう見る前にたくさん絵に書いてしまった。素敵すぎる!!!

本来見てから描かないといけないと思うけど、憧れが強すぎて描かずにはいられなかった。これはチャタムのわすれな草と違って、少なくとも私の住む南島のクライストチャーチ近郊では、見た事ない。自生植物で作られているお庭に行った時に、ふだはあるけどどこに???っていうのは一度だけあるかな?もしかしてなかなか本島では育たないのかな?

興味が湧いた人はこのサイトを見てみて。本当にユニークな植物だよね。

https://www.nzpcn.org.nz/flora/species/brachyglottis-huntii/

ああ、チャタムアイランドに行きたい!

アステリア シルバーシャドウ (シルバースペアー)

これはよく個人邸から公共のお庭まで見かける植物の1つ。一見ニューサイランっぽい印象あるけど花が全然違う。葉ももう少しシャープでハリのある感じ。アステリア自体は緑だったり赤みが買ったりする種類があったりするんだけど、青みがかったシルバーのこの品種が、チャタムの固有種だったってわけ。

でも、ちょっと納得いかないのはこの学名の端折られちゃっている部分。日本だとアステリア シルバーシャドウとかシルバースペアーが流通しているけど、本当はAstellia chathamica 'silver spear' なんです。ほら、chathamicaってあるでしょ。チャタムの固有種から作られた園芸品種ってことかな。その後地元ナーセリーのHP確認してたら、このシルバースペアーという名前がつくものと、つかないものがあった。ない方が、チャタムの自生種かな?シルバースペアーよりもさらにシルバーがかってる。

https://www.southernwoods.co.nz/product-category/native/

日本にもウィステリア シルバーシャドウという名前で少し出回っているみたい。小さなポットものとしての扱いなのかな?こっちだっと地植えされていて、腰から胸くらいの高さに成長しているのを良く見かける。

他の色や葉の雰囲気の違うグラス類と対比するように植栽に入れるとすごく映えるよね!!

きっとまだ私の知らない固有種がいっぱいあるんだろうな。魅惑のチャタムアイランド。行くならやっぱり春から夏にかけてかな。だってあのわすれな草とクリスマスツリーがみたいからね。

それと、この島固有のブラックロビンという、かわいい真っ黒な鳥もいて、これまた話が長くなりそうだから、別の機会に!!

  • この記事を書いた人

naomigarden

現在日本の雑誌の挿絵制作やガーデン関連のライティングやコラムの執筆をしつつ、現在住むニュージーランドではランドスケープデザイナー、ガーデナーとして活動。シンプルで環境により優しい生活がしたい!!と、できる所からサスティナブルライフを実践中。元気盛りの男児2人の子育て真っ最中。

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