今年も1ヶ月を切りました。日本にいた時は、年末までにやらなきゃいけない仕事、年賀状、掃除もしなきゃ、忘年会(私がいた頃はコロナ前だったから今とは違うかもだけど、、、)で忙しくしている間にあと数日で今年も終わる!!!と焦るのが12月だった。
こちらでは多少クリスマスパーティーがあるけど、なんか日本にいた時のような焦りはあまりない。それに寒くないし、なんだか年末感がないんだなあ。でもね、そろそろクリスマスツリーを出さないとねって子供たちとは話している。
どちらかと言うと、もうすぐ子供たちが長ーいホリデー期間に入るから、学校の送り迎えに会うママさんたちとはホリデー予定立てた?みたいは話になる事の方が多いかな。だって12月半ばから1月末までの超ロングホリデー。大人も職種によるけど、クリスマスから1月中旬とか末まで長い休みを取る人もいるくらいだからね。
クリスマスを象徴する花
さて、クリスマスって言ったら何の植物を思い浮かべる?真っ赤なポインセチア?もみの木?クリスマスローズ ?
夏にクリスマスを迎えるこちらでは、ポフツカワやラタという真っ赤な花を一面につける樹木がその象徴になっている。ニュージーランドに来たことがあれば、お土産やさんでこのモチーフは絶対見たことあるはずというくらい、こちらではメジャーな樹木。 これは一昨年クライストチャーチ近郊のアカロアに行った時の写真。撮った時はまだ咲き始めだったから、一部赤いけど、満開になると木全体が真っ赤になる。
別名ニュージーランドクリスマスツリーという名があるこの花。花びらというよりはツンツンとしたシベで構成されている独特な花。樹形も横にググッと張り出してなかなか味わいのある樹形になる。フトモモ科の常緑樹になるんだけど、日本で見られるフトモモ科の植物と言えば、フェイジョアやブラシの木なんかもそう。確かにフェイジョアのような葉、そしてブラシの木の花にも似た感じあるよね。
クリスマスリリーも忘れずに
もう1つクリスマスという名前つく花がある。それがクリスマスリリーだ。
何か特別なユリをそう呼ぶのではなく、リーガルリリーやテッポウユリの系統をそう呼ぶ。単純にこれもクリスマスの時期に咲いて、クリスマスカラーの1つである白であるところから、そのような名前がついたようだ。先日園芸店でも蕾のついた鉢上げされたクリスマスリリーが売られていたよ。クリスマスにユリって不思議でしょ。でもね、やっぱりこっちは夏だからね。
年末の定番シクラメンは?
日本では年末には本当にたくさんの種類の贈答用のシクラメンがあちこちで売り出される。残念ながら、ニュージーランドのクリスマスにシクラメンはない。季節を考えると当たり前なんだけど、これは個人的にはとても寂しい。
今時期はバラ、アジサイ、ラベンダー が咲き乱れていて、とても良い季節。つい先週末に通りかかったハグレーパークのバラ園はとってもいい香りに包まれていたよ。でも、でも、あの年末のシクラメンがないなんて、、、。もちろんこちらの冬である7-8月にはシクラメンが出回るけど、正直日本ほど品種、花形のバリエーションはない。
ちなみに、ポインセチアはこちらでもクリスマスに向けて売られている。でもね、これまた日本ほどバリエーションはない。ピンクとか白とか、多少あるにしても赤が定番で、日本ほどの品種とバリエーションはまずない。
そう考えると、日本のシクラメンとポインセチアの育種は本当に素晴らしいとつくづく思う、今日この頃。
今月もニュージーランドの日本人向け情報誌『月刊NZ』が発行されました。園芸『花と野菜と庭と』のコラムを毎月書かせてもらっているんだけど、今回はこのクリスマスリリーのお話。ニュージーランドに住んでいる人は是非手に取って見てね。webにはまだ今月の記事がアップされていないけど、先月までの記事は見れるようになっているので、日本の方はこちらを是非。